
2026年7月8日
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【コラム】わが家の外壁はどのタイプ? サイディング・モルタル・ALCの見分け方と塗り替えの注意点
外壁塗装を検討し始めると、「お宅はサイディングですね」「モルタルなので……」といった言葉を耳にします。ですが、ご自宅の外壁が実際どの種類なのか、はっきり答えられる方は意外と少ないものです。
実は、外壁材の種類がわかると、塗り替えのタイミングや相性のよい塗料、注意すべきポイントが見えてきます。業者まかせにする前に、まずはご自身で「わが家の壁」を知っておくと、打ち合わせもぐっとスムーズになります。このコラムでは、住宅で多い3タイプの見分け方と、それぞれの塗り替えの注意点をやさしく解説します。
まずは「目地」を見る——3タイプのざっくり分類
外壁の種類を見分ける、いちばん手軽な手がかりが目地(めじ)です。目地とは、板と板のつなぎ目に入っているゴム状の部分(シーリング)のこと。
つなぎ目がたくさんある → サイディングやALCの可能性が高い
つなぎ目がなく、一枚の平らな壁に見える → モルタルの可能性が高い
まずはこの2択で大きく分けられます。そのうえで、下でご紹介する特徴を照らし合わせてみてください。
窯業(ようぎょう)系サイディング
戸建て住宅でいちばん多く使われている外壁材で、住宅全体の7割ほどを占めるといわれます。セメントと繊維を混ぜて工場でつくった板を、現場で張り合わせていくタイプです。
見分けの目安は、板のつなぎ目(縦の目地)にシーリングが入っていること。板の縦の長さは約3mが多いため、地面から3mほどの高さに水平の目地が見えたり、その位置に「幕板(まくいた)」という帯状の部材があったりします。デザインや色の種類が豊富なのも特長です。
モルタル
セメント・砂・水を練り合わせ、職人が壁に直接塗って仕上げる外壁です。つなぎ目がなく、一枚の平面に見えるのが最大の特徴。表面はリシンやスタッコと呼ばれるざらざらした質感に仕上げられていることが多く、独特の風合いがあります。1990年ごろまでの住宅で多く見られます。
ALC(軽量気泡コンクリート)
コンクリートに細かな気泡を含ませて軽くした、厚みのあるパネルです。ヘーベルハウスなどで採用されていることで知られます。見分けの目安は、壁の厚み(住宅用で約37〜50mmと厚い)と、そのぶん窓が壁の内側に引っ込んで見えること。また、パネルの縦・横すべてのつなぎ目にシーリングが入り、目地の幅もやや広め(10mm前後)です。叩くと低く鈍い音がします。断熱性・耐火性・遮音性に優れた高性能な外壁材です。
なお、金属系サイディング(叩くと金属音、ガルバリウム鋼板なら磁石がつく)やタイル張りなどもあります。塗り替えやカバー工法で仕上げ直した建物は見分けが難しくなるため、判断に迷ったらプロに現地で確認してもらうのが 確実です。
種類でこんなに違う! 塗り替えの注意点
外壁材が違えば、塗り替えで気をつけるポイントも変わります。ここが「機能の羅列」だけでは見えてこない、大切なところです。
窯業系サイディングは「塗装+シーリング」がセット
サイディングで見落とされがちなのが、目地のシーリングの劣化です。塗膜より先に痩せたり切れたりしやすく、ここから雨水が入ると板の反りや割れにつながります。塗装だけでなく、シーリングの打ち替え・打ち増しをセットで行うことが長持ちの条件。チョーキング(触ると白い粉がつく現象)や反り、ひび割れが出てきたら塗り替えのサインです。
モルタルは「ひび割れ」との付き合い方がカギ
つなぎ目がないぶん、経年でひび割れ(クラック)が入りやすいのがモルタルの弱点です。細いひびを放置すると雨水が入り込むため、下地処理でしっかり補修したうえで、微弾性フィラー(伸び縮みしてひびに追従しやすい下塗り材)などを使い、柔軟性と防水性を両立させるのが安心です。
ALCは「シーリングと塗膜」が命綱
ALCは高性能な一方で、パネル本体が水を吸いやすく、防水は塗膜とシーリングで確保しているという特徴があります。つなぎ目が多く、目地の総延長も長いため、シーリングの劣化がそのまま雨漏りに直結しやすいのです。塗り替えの際は、塗膜でしっかり吸水を防ぎ、シーリングも念入りにメンテナンスすることが欠かせません。ALCの施工に慣れた業者を選ぶことも大切です。
外壁材 | 見分けの目安 | 塗り替えの主な注意点 | 塗り替え周期の目安 |
窯業系サイディング | 縦の目地+シーリング、高さ約3mに目地や幕板 | シーリングの打ち替えを塗装とセットで | 約10〜15年(シーリングは7〜10年) |
モルタル | つなぎ目のない一枚の平面、ざらざらした質感 | ひび割れ補修+柔軟性のある下塗り材 | 約8〜12年 |
ALC | 厚みがあり窓が引っ込んで見える、縦横に幅広の目地 | 塗膜で吸水防止+シーリングを念入りに | 約15〜20年 |
※周期はあくまで目安です。立地・日当たり・これまでのメンテナンス状況で変わります。正確な判断は現地調査での確認をおすすめします。
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