
2026年10月16日
コラム
秋・冬の外壁塗装ってどうなの? 気温・乾燥・年内に終わらせるコツ
「外壁塗装を考えているけれど、これから寒くなるし、春まで待ったほうがいいの かな…」
秋から冬にかけて、こんなご相談をよくいただきます。外壁塗装というと、春や秋の過ごしやすい季節にするもの、というイメージを持っている方も多いかもしれません。
結論からお伝えすると、秋・冬でも外壁塗装はできます。ただし、冬ならではの「塗ってはいけない条件」や、工事の進め方の工夫があります。
秋・冬でも外壁塗装はできる?
「寒いからできない」わけではありません
外壁塗装は、一年を通して工事ができます。横浜市のように雪が積もることが少ない地域では、冬でも多くの日は問題なく塗装できます。
大切なのは「季節」よりも、その日の気温・湿度・天気です。塗料には、きちんと固まって性能を発揮するための条件があり、職人はそれを毎日確認しながら作業を進めています。
塗装してはいけない条件
塗料メーカーの施工上の注意では、一般的に次のような条件のときは塗装を行わないとされています。
気温が5℃以下のとき
湿度が85%以上のとき
塗料が乾く前に、壁の表面温度が5℃以下に下がるおそれがあるとき
夜露・雨・雪のおそれがあるとき
この条件で無理に塗ると、塗料がうまく固まらず、ツヤのムラや白っぽい変色、ひび割れなどの不具合につながることがあります。
冬に注意したいのは、「気温が5℃を超えていても、壁が冷えている」ケースです。朝の時間帯や、日の当たらない北側の壁は、空気より壁のほうが冷たいことがよくあります。
秋・冬に外壁塗装をするメリット
1. 空気が乾燥していて、塗料が乾きやすい日が多い
秋の終わりから冬にかけては、空気が乾燥している日が多くなります。湿度が高い梅雨の時期に比べると、湿度が原因で作業を止める日が少なく、晴れの日が続けば工事が予定どおり進みやすいのが特徴です。
2. 夏の暑さによるトラブルが少ない
真夏は、塗料が乾くのが早すぎてムラになりやすかったり、職人が熱中症に気をつけながら作業したりと、暑さならではの苦労があります。秋・冬はこうした心配が少なく、落ち着いて作業できる季節でもあります。
3. 窓を閉めていても過ごしやすい
工事中は、塗料のにおいや養生(ビニールで窓を覆うこと)の関係で、窓を開けにくい日があります。夏場はこれがストレスになりやすいですが、秋・冬はもともと窓を閉めて過ごすことが多いため、工事中の暮らしへの影響を感じにくいという声もあります。
4. 春の繁忙期より予定を立てやすい
外壁塗装は春に依頼が集中しやすい傾向があります。秋・冬は比較的スケジュールに余裕がある時期なので、希望の時期に工事を入れやすいこともメリットのひとつです。
秋・冬の外壁塗装で気をつけたいこと
1. 作業できる時間が短い
冬は日の出が遅く、日の入りが早くなります。朝は霜や結露が乾くのを待ってから作業を始め、夕方は冷え込む前に塗り終える必要があるため、1日に塗れる時間が短くなります。
そのため、同じ広さの家でも、春や秋に比べて工期が少し長くなることがあります。
2. 朝の霜・結露
よく晴れた冬の朝は、放射冷却で壁や屋根が冷え、霜や結露がつくことがあります。濡れたまま塗ると不具合の原因になるため、表面がしっかり乾いてから塗ることが大切です。
3. 高圧洗浄のあとの乾燥に時間がかかる
塗装の前に行う高圧洗浄のあと、壁はしっかり乾かしてから次の工程に進みます。冬は乾くのに時間がかかるため、洗浄から塗装まで日数を多めに取ることがあります。
4. 年末年始をはさむと工期が延びる
12月に工事を始めると、年末年始のお休みをはさむことがあります。足場を組んだまま年を越すことになると、お正月を足場に囲まれた状態で過ごすことにもなります。
DNコネクションの冬の工事の進め方
DNコネクションでは、季節に関係なく、次のような点に気をつけて工事を進めています。
毎日、気温・湿度・天気予報を確認し、条件に合わない日は無理に塗らない
朝は霜や結露が乾いたことを確認してから作業を始める
日当たりの悪い面は、壁が温まる時間帯に塗るよう段取りを組む
工程ごとに写真を撮り、塗り重ねの状況をお客様にご報告する
足場の設置から塗装まで自社施工のため、天候による予定の変更にも柔軟に対応できます。
項目 | 秋・冬の特徴 |
塗装できるか | できる(気温5℃以下・湿度85%以上などの日は塗らない) |
メリット | 乾燥した日が多い/暑さのトラブルが少ない/予定を立てやすい |
注意点 | 作業時間が短い/朝の霜・結露/洗浄後の乾燥に時間がかかる |
工期 | 春・秋より少し長くなることがある |
年内完了のコツ | 秋のうちに相談して、逆算でスケジュールを組む |
※施工条件は一般的な目安です。実際の条件は使用する塗料のメーカー仕様に よって異なります。
秋・冬の外壁塗装は、条件さえ守ればしっかり長持ちする仕上がりにできます。
参考資料
菊水化学工業「低温時の施工上の注意」(PDF):https://www.kikusui-chem.co.jp/faq/pdf/teionzichui.pdf
アステックペイント「スーパーSDクリヤーシリーズ」カタログ(施工上の注意)(PDF):https://astecpaints.jp/html/user_data/assets/pdf/スーパーSDクリヤーシリーズ_202405.pdf
※施工条件は塗料ごとに異なります。最新の情報は各メーカーの公式資料でご確認ください。
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