
2026年10月28日
コラム
アパートの鉄骨階段、サビを放っておくとどうなる?
「アパートの階段、最近サビが目立ってきたな…」
賃貸アパートをお持ちのオーナー様から、こうしたご相談をよくいただきます。鉄骨階段は入居者の方が毎日使う場所でありながら、外壁や屋根に比べて後回しにされやすい部分です。
ですが、鉄骨階段のサビは見た目の問題だけでは済まないことがあります。サビを放っておくとどうなるのか、塗り替えのタイミングと工事の流れを、お伝えします。
鉄骨階段にサビが出やすい理由
雨・湿気・人の出入りが重なる場所
アパートの鉄骨階段は、屋根がない、または一部しかないことが多く、雨に直接さらされる場所です。さらに、毎日の上り下りで塗膜がすり減ったり、傘や荷物が当たって小さなキズがついたりします。
塗膜にキズがつくと、そこから水分が入り込み、鉄がサビはじめます。
サビやすいのは「見えにくいところ」
サビは、次のような場所から出やすい傾向があります。
踏み板の裏側や、段と段のつなぎ目
手すりの根元や、柱と地面の接するところ
ボルトや溶接の部分
水がたまりやすい段の隅
普段は目に入りにくい場所なので、気づいたときにはサビが広がっていることも少なくありません。
サビを放っておくとどうなる?
1. 見た目が悪くなり、建物の印象が下がる
階段は、入居者の方や内見に来られた方が、建物に入るときに必ず目にする場所です。サビだらけの階段は、建物全体が古く、手入れされていない印象を与えてしまいます。
2. 鉄そのものがやせて、補修の範囲が広がる
サビは表面だけでなく、時間とともに鉄の内部へ進んでいきます。進行すると、鉄がやせて薄くなったり、穴があいたりすることもあります。こうなると、塗装だけでは直せず、部材の交換や補強が必要になり、工事の費用も大きくなります。
3. 入居者の安全にかかわる
踏み板や手すりの傷みが進むと、ぐらつきや破損につながるおそれがあります。毎日使う場所だからこそ、安全面でも早めの対応が大切です。
塗り替えを考えたいサイン
次のような状態が見られたら、塗り替えを検討するタイミングです。
表面に赤茶色のサビが点々と出ている
塗膜がはがれて、下の鉄が見えている
手すりや踏み板を触ると、ザラザラした粉がつく
サビ汁が流れて、下の床や壁が汚れている
サビが小さいうちに塗り替えれば、塗装で十分に保護できることがほとんどです。
鉄骨階段の塗り替えの流れ
1. ケレン(下地処理)

いちばん大切なのが、「ケレン」と呼ばれる下地処理です。ワイヤーブラシや専用の工具で、サビや古い塗膜を落とします。サビを残したまま塗ると、塗膜の下でサビが広がり、すぐにはがれてしまいます。
2. 錆止め(下塗り)

ケレンで整えた鉄の表面に、サビを防ぐための下塗り塗料を塗ります。サビが残りやすい部分には、サビを化学的に固める「サビ転換剤」を使うこともあります。
3. 中塗り → 上塗り


仕上げの塗料を2回塗り重ね、厚みとツヤを出します。踏み板の裏や手すりの根元など、見えにくい部分まで塗り残しがないように仕上げることが長持ちのポイントです。
入居者の方への配慮も大切
鉄骨階段の塗装中は、塗料が乾くまで階段を通れない時間ができます。そのため、アパートの工事では次のような工夫が必要です。
工事の日程と通行できない時間を、事前に入居者の方へお知らせする
片側ずつ塗るなど、通れる場所を残しながら作業する
塗料のにおいや、乾く前に触らないよう注意の掲示をする
弊社では、入居者の方へのお知らせ文の作成など、オーナー様の負担が少なくなるようにご相談に乗っています。
外壁・屋根の塗装とまとめるのがおすすめ
鉄骨階段の塗装は、外壁や屋根の塗り替えと同じタイミングで行うと効率的です。足場を組む工事とまとめれば、工事の期間も一度で済み、入居者の方への影響も少なくなります。
鉄骨階段の塗り替えのポイント
項目 | ポイント |
サビやすい場所 | 踏み板の裏・手すりの根元・ボルトや溶接部分 |
放置するリスク | 見た目の悪化/鉄がやせて交換が必要に/安全面の不安 |
塗り替えのサイン | 点状のサビ・塗膜のはがれ・サビ汁の汚れ |
工事の流れ | ケレン → 錆止め → 中塗り → 上塗り |
オーナーの準備 | 入居者への日程のお知らせ、通行できる場所の確保 |
※劣化の進み方は、建物の環境や前回の塗装によって変わります。状態は現地で確認したうえでご提案します。
施工事例
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