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塗っても柄が消えない「クリヤー塗装」とは? できる外壁・できない外壁

2026年10月19日

コラム

塗っても柄が消えない「クリヤー塗装」とは? できる外壁・できない外壁

「今の外壁のレンガ調やタイル調のデザインが気に入っているから、塗りつぶしたくない」


外壁の塗り替えを考えるとき、こんなふうに思う方は少なくありません。サイディングの外壁は、石積み調・タイル調・木目調など、デザインが豊富です。ふつうに色を塗ると、こうした柄は一色に塗りつぶされてしまいます。


そんなときに選べるのが、透明な塗料で仕上げる「クリヤー塗装」です。

クリヤー塗装とは?


透明な塗料で、柄を残したまま保護する方法


クリヤー塗装は、色のついていない透明な塗料で外壁を塗る方法です。


ふつうの外壁塗装は、色のついた塗料で外壁を塗りつぶし、新しい色に塗り替えます。一方、クリヤー塗装は、今の外壁の色や柄をそのまま見せながら、その上に透明な保護の膜をつくります。


イメージとしては、外壁に「透明なコーティング」をするようなものです。


ふつうの塗装との違い

項目

ふつうの塗装(塗りつぶし)

クリヤー塗装

仕上がりの見た目

新しい色に変わる

今の色・柄がそのまま残る

色を変えられるか

変えられる

変えられない

柄・デザイン

一色になる(多色仕上げの方法もある)

そのまま残る

できる外壁

多くの外壁で可能

劣化が軽い外壁に限られる

クリヤー塗装のメリット


1. お気に入りのデザインをそのまま残せる

いちばんのメリットは、新築のときに選んだ外壁のデザインを活かせることです。タイル調や石積み調の立体感や色の濃淡は、塗りつぶしの塗装では再現が難しいものです。


2. ツヤがよみがえり、きれいな印象に

年数が経った外壁は、表面のツヤが落ちてくすんで見えることがあります。クリヤー塗装をすると、表面にツヤが戻り、外壁がしっとりと引き締まった印象になります。


3. 紫外線や雨から外壁を守る

透明な膜が外壁の表面を覆うことで、紫外線や雨から外壁を守ります。商品によっては、紫外線で外壁の色があせるのを抑える成分が入っているものもあります。

クリヤー塗装のデメリット・注意点


1. 色を変えることはできない

透明な塗料なので、外壁の色を変えることはできません。「イメージチェンジしたい」という方には向いていない方法です。


2. 今の外壁の傷みや汚れも、そのまま見える

透明だからこそ、色あせ・シミ・補修の跡なども透けて見えます。塗りつぶしの塗装のように、気になる部分を隠すことはできません。


3. 塗れる時期が限られる

クリヤー塗装ができるのは、外壁の劣化がまだ軽いうちだけです。劣化が進んでからでは選べなくなるため、「クリヤー塗装にしたい」と思ったら、早めの点検が大切です。

クリヤー塗装ができる外壁・できない外壁


クリヤー塗装ができる外壁の目安

  • 窯業系サイディングなど、柄やデザインのある外壁

  • 色あせが少なく、柄や色がはっきり残っている

  • チョーキング(手で触ると白い粉がつく現象)がほとんどない

  • 大きなひび割れ・反り・欠けがない

  • はじめての塗り替えである(一度色を塗った外壁には基本的にできません)


一般的には、新築から10年前後までがクリヤー塗装を検討しやすい時期と言われています。ただし、日当たりや環境によって劣化の進み方は違うため、年数だけで判断せず、実際の状態を確認することが大切です。


クリヤー塗装ができない外壁の例

  • チョーキングが目立つ(手で触るとはっきり白い粉がつく)

  • 色あせが進み、柄が薄くなっている

  • ひび割れ・反り・欠けがある

  • すでに一度、色のついた塗料で塗り替えている

  • 光触媒などの特殊なコーティングがされている外壁[対応可否は塗料メーカーの仕様を確認]


塗料メーカーの資料でも、チョーキングが著しい外壁は施工できないとされているものがあります。劣化が進んだ外壁にクリヤー塗装をすると、塗料がうまく密着せず、早く剥がれてしまう原因になります。


目地(シーリング)にも注意

サイディングの継ぎ目にあるゴム状の目地(シーリング)は、クリヤー塗装の前に打ち替えるのが一般的です。目地の上に塗料を塗ると、目地の動きに塗膜がついていけず、ひび割れることがあるため、塗装後に打ち替える方法をとる塗料もあります。どの順番で行うかは、使う塗料の仕様に合わせて決めます。

自分の家の外壁はクリヤー塗装できる? 簡単セルフチェック

次のような点を、ご自宅の外壁で確認してみてください。


  1. 外壁を手でなでたとき、白い粉がつかないか

  2. 日当たりのよい南側・西側の壁でも、柄がはっきり見えるか

  3. ひび割れ、反り、欠けがないか

  4. 新築から一度も塗り替えていないか


すべて当てはまる場合は、クリヤー塗装を検討できる可能性があります。ひとつでも気になる点がある場合は、プロの目で状態を確認してから判断するのがおすすめです。

クリヤー塗装の施工事例


弊社でも、タイル調の外壁にクリヤー塗装を行った事例があります。



ひとつの家の中で、「柄を残したい面はクリヤー塗装」「色を変えたい面は塗りつぶし」と、塗り方を使い分けることもできます。

項目

クリヤー塗装

塗りつぶしの塗装

見た目

今の柄・色を残す

新しい色に変える

向いている外壁

劣化が軽い、はじめての塗り替え

劣化が進んだ外壁にも対応

検討しやすい時期

新築から10年前後まで(目安)

時期を問わない

気になる部分を隠せるか

隠せない

隠せる


※時期は一般的な目安です。実際にクリヤー塗装ができるかどうかは、外壁の状態と塗料メーカーの仕様によって異なります。


「うちの外壁はまだクリヤー塗装できる?」と気になった方は、お気軽に点検をご依頼ください。外壁の状態を確認したうえで、クリヤー塗装と塗りつぶしのどちらが合うかをご提案します。

参考資料


※適用できる外壁の条件は塗料ごとに異なります。最新の情報は各メーカーの公式資料でご確認ください。

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